福岡・天神で書家渓雪のギャラリーにて
書道教室を開いているアトリエ遊我です
3月のギャラリー展示作品をご紹介します
3月に入り 春めいた作品を選んで展示しました
「蝶」
この作品は英語と日本語のコラボで書かれています
英語のButterflyは草むらのイメージ
その草むらから蝶が飛び出したイメージです
額はスケルトンなので 掛けた壁で蝶の周りの様子が変えられ楽しめます
「蝶々」
てふてふ もつれて かげひなた
山頭火が書いた短歌を作品にしました
「蝶々」は旧字体で書いてます
薄墨と濃墨のコラボを書き始めた初期の作品です
二匹の蝶が菜の花畑を仲良く絡み合って飛んでいる様子をイメージしてます
「春」 枕草子
清少納言 枕草子 春バージョンです
大筆で書かれた字は篆書体で「春」と書いてます
まだこの時代 中国大陸では字が統一されておらず
地域によって違う字が使われています
文章は読みやすいように漢字仮名交じり文で書いてます
「渓雪流篆書体(てんしょたい)で書かれた写経」
![](http://www.atorieyuuga.com/wp-content/uploads/blog/upload_images/20161106.jpg)
渓雪独自の篆書体で書いています。
この作品は 朝10時から夜10時まで 手を休めることなく
書き続けてできた作品です!
もう二度と書きたくないし、書けないと先生は言われてます![bearing bearing](http://www.atorieyuuga.com/mt-static/plugins/CKEditor/ckeditor/plugins/mobilepictogram/images/bearing.gif)
![](http://www.atorieyuuga.com/wp-content/uploads/blog/upload_images/IMG_0136.jpg)
約30年前に購入して寝かせていた紙(画仙紙)を使用。
自分のバランス感覚だけを頼りに書き上げました。
縦のラインだけを揃えることに注意して横はわざと揃えていません。
なぜなら 画数の多い少ないがありますので 墨量が均一になるようにみえるためです。
ミリ単位の精度にこだわった究極の「般若心経」です。
真如(しんにょ)
![](http://www.atorieyuuga.com/wp-content/uploads/blog/upload_images/20170303153622-ed158a4e65ca41f2640ca2187efbc3c5d772bb75.jpg)
真如
言葉は沈黙に
光は闇の中にこそある
真如とは「真髄」「真理」という意味です
「実(じつ)」は無いところに有り 有るところには無い
正反対の中の真髄に本物があるのです
「真如」は縮墨といわれる墨を使いました
水墨画によく使われる墨で 面白い表現ができます